地球史(地質年代) 2000.1.3更新 200.2.1加筆

考古学の対象は人類文化の歴史の始まりを探ることですが、私たちの地球の歴史は46億年前から始まりました。
そして、生物の歴史は約6億年前のカンブリア紀に始まり、さらに下って私たちの直接の祖先であるホモ属人類は250万年前頃から台頭してきました。地質年代で言えば、新生代・第三紀・鮮新世の終わり頃です。
新生代・第四紀・更新世(洪積世)は考古学で言う旧石器時代にほぼ相当します。
旧人の時代でもあります。
15万年前頃現代型ホモ・サピエンス(
新人)が生れ、人類は新石器時代に入ります。

地質年代区分
地層の重なり具合によって相対的にその新旧を決定していく。
化石が残されている約6億年前のカンブリア紀以降は細かく区分できる。それ以前は区分の方法がない。
それぞれの地層に特有の化石が残されているので、化石の種類から逆にその地層の年代が特定できる。

年代(始) 年代(終) 氷河時代 
始生代   地球誕生 46億年 25億年  
原生代     25億年 5億7000万 氷河時代
約6億年前
古生代 カンブリア紀 海中に生物が生れた  5億7000万 5億年  
オルドビス紀   5億年 4億3000万  
シルル紀 陸上に植物が進出  4億3000万 3億9500万  
デボン紀   3億9500万 3億4500万  
石炭紀(ミシシッピ−紀)   3億4500万 3億2000万  
石炭紀(ペンシルベニア紀)   3億2000万 2億8000万 氷河時代(石炭紀末から二畳紀初期)
二畳紀(ペルム紀)   2億8000万 2億2500万
中生代 三畳紀   2億2500万 1億9000万  
ジュラ紀   1億9000万 1億3600万  
白亜紀   1億3600万 6500万  
新生代 第三紀 暁新世 6500万 5300万 アルプス造山運動
始新世 5300万 3700万
漸新生 3700万 2600万
中新世 2600万 700万  
鮮新世 700万 200万  
第四紀 更新世(洪積世) 200万 1万 氷河時代
完新世(沖積世) 1万 現代 後氷期
第四紀更新世(洪積世) 考古学で言う旧石器時代にほぼ相当する。
第四紀完新世(沖積世) 新石器時代、人類は農耕を発明した(約1万年前)、日本では縄文時代に当たる
ウルム氷期 第四紀氷河時代の最後の氷期(第4氷期)
5万3千年から1万年前、旧石器時代の最後期
海面は現在より100メートルも下がっていた
後氷期への移行期 1万3000年前 旧石器時代の終末から縄文草創期の時代
氷期 氷河時代のうちでも特に寒冷で氷河が著しく発達した時期
間氷期 氷河時代のうち、氷期に挟まれた気候がかなり温暖な時期
気温は現在とほぼ同様ないし若干高めで、海水面は現在よりも20〜30メートル程高めであった

地質年代を時間の尺度で見る各年代区分を地球史46億年の中で見ると
始生代    21億年   46%
原生代  19.3億年   42%
古生代   3.5億年  7.5%
中生代   1.6億年  3.4%
新生代  0.65億年  1.4%
人間  ホモ属  250万年  0.05% 
      旧人(古代型ホモ・サピエンス)30万年 0.006%
      新人(現代型ホモ・サピエンス)15万年 0.003%

人類の歴史は地球史の上から見ると、ごくごく最近の出来事で有ると言える。
「人類」は「地球」にたいして、途方もない問題を作っている存在なのではないだろうか?

日本人起源論は重要なテーマですがまだまとめていません。

年代決定方法
相対年代と絶対年代 年代測定法は対象とする時間スパンによっていろいろ開発されている。



日本考古学の時代区分

旧石器時代(先土器時代)
縄文時代(新石器時代)
弥生時代
古墳時代
日本の考古学ではこの時代以降は、固有の時代区分の名称を用いず、歴史で使われる時代区分の名称をそのまま使っている。


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